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History
永井旅館の歴史

永井旅館では、創業当時から室堂への食材等を人力で運んでいました。その人たちは白山歩荷(ボッカ)と言われ夜明けと共に市ノ瀬を出発し、午後3時ごろ旅館に戻り次の日の荷物準備をして寝る、雨の日は休みという生活をしていたそうです。
一貫でいくらの給料体制だったので、平均で現在の60㎏、多い時で100㎏くらい歩荷したというから驚きです。その歩荷たちのすごさは写真からも分かりますが、どうやって荷作りしたのでしょうか。
毎日大変な人力仕事をこなす歩荷さんのためにとまかないの秋じょさんが、考案したのが「にんにく味噌」です。限られた食材の中でしたが、この味噌ダレのおかげで食事にバリエーションができ、歩荷さんの大きな力になったそうです。
にんにく味噌の味は今も永井旅館で継承されています。

白山歩荷(ボッカ)


永井旅館の裏山の奥深くには、「子持ちカツラ」と呼ばれる日本屈指の巨木があります。道なき道を進まなければならず、雪の残る春先や落ち葉舞う晩秋にしか辿り着くことができません。
その分、目の前に現れる巨木との出会いは、きっと生涯忘れられない思い出となるでしょう。
「石川県巨樹の会」による『日本カツラ見立番付』では、堂々の横綱に選ばれています。


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